梅雨時に注意 - カビが原因の夏型過敏性肺炎 - 2025年月7号
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この記事は、IMCクリニック来院患者様、オンラインショップの購入者様にお渡している「IMEDIS News - イメディス新聞(月刊)」に掲載している「IMCクリニック情報」の内容となります。
IMEDIS News 2025年6月号掲載内容
梅雨時に注意 - カビが原因の夏型過敏性肺炎
先月号では、梅雨時期に長引く咳の原因の一つとして百日咳を紹介しました。実は梅雨時期に始まる原因不明の咳には、もう一つの原因があります。それがカビの一種「トリコスポロン菌」によって起こる「夏型過敏性肺炎」です。
トリコスポロン菌とはどんな菌?どこで繁殖するの?
トリコスポロン菌は家庭内で繁殖するカビの一種です。見た目は灰色がかった白いカビで、高温多湿の梅雨から秋口にかけて増殖します。この菌は気温20℃以上、湿度60%以上の環境を好み、特に梅雨時の蒸し暑い環境で活発になります。
家の中では、浴室やキッチン、洗面所など湿気の多い場所のほか、エアコンの内部や布団・押し入れなどにも繁殖しやすいことが知られています。カビの胞子(ほうし)は非常に小さく空気中に舞いやすいため、知らないうちにこれを吸い込んでしまうことがあります。胞子を吸い込むと体内、特に肺に入り込み、これに対するアレルギー反応が起こって肺に炎症をきたします。これが「夏型過敏性肺炎」と呼ばれる状態で、カビによるアレルギー性の肺炎といえます。
夏型過敏性肺炎の主な症状は?
夏型過敏性肺炎にかかると、せきや発熱、息切れ(呼吸しにくい)といった症状が現れます。一見すると夏風邪のような症状ですが、1週間以上も長引くのが特徴です。市販の風邪薬を飲んでも治らない頑固なせきが続く場合は、この病気を疑ったほうが良いかもしれません。
もう一つの特徴は、家では症状が出るのに外出すると和らぐことです。原因が主に自宅のカビにあるため、例えば日中外に出かけると咳が落ち着くのに、家に帰るとまたぶり返すというパターンが見られます。このような場合は、住環境に原因が潜んでいる可能性があります。
多くの場合、夏型過敏性肺炎の症状は夏〜初秋に現れて秋になると自然に治まります。そのため最初のうちは「放っておいても治るから大丈夫」と見過ごされがちです。しかし毎年夏が来るたびにせき込み、年々症状が悪化していくのが怖いところです。繰り返し肺に炎症が起こると、肺の組織が固く傷ついて(肺の線維化といいます)肺炎が慢性化し、重症の場合は心臓に負担がかかることもあります。最悪の場合、肺が真っ白になるほどダメージを受けて命に関わるケースも報告されています。「毎年夏だけ風邪をひく」という方は要注意です。
梅雨時に特に注意が必要な理由
では、なぜ梅雨の時期にこの病気に注意しなければならないのでしょうか?理由の一つは、梅雨から夏にかけての高温多湿な環境がトリコスポロン菌の大好物だからです。湿度の高い梅雨の時期は家中のあちこちでカビが繁殖しやすくなります。梅雨時は窓を閉め切ることも多く、室内の換気が不十分になりがちなため、なおさらカビが増えやすい環境になります。
また梅雨が明けて夏本番になると、今度はエアコンの使用が増えます。実はエアコン内部はカビの温床です。冷房を使うと中に水滴(結露)が発生し、それをエサにカビがどんどん繁殖してしまいます。エアコンをお掃除せずに使うと、カビの胞子を部屋中にまき散らしているようなものです。そのため、梅雨〜夏にかけてトリコスポロン菌に触れる機会が増え、この時期に症状が出やすくなるのです。
イメディスで出来ること
イメディスの検査項目には「トリコスポロン」を調べる項目が存在します。
上記のような症状で悩んでいる方は、早めにIMCクリニックにての診察をオススメいたします。
咳にはいろいろな原因があります。トリコスポロンは「カビ」です。先月号で解説した「百日咳」や、よく聞く「マイコプラズマ肺炎」は「細菌」による咳です。原因が異なれば、治療方法も異なります。
イメディスでは、原因を見つけたうえで、その原因に焦点をあてた治療(EPTトリートメント&処方シャーリック)が可能です。また、住環境におけるカビの対策方法も同時にお伝えいたします。
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※ この記事はlabo.imedis.jpから移行されました。